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導入事例|ハイレゾ音響空間 KooNe[クーネ] Official Web Site

Victor Entertainment

Date:2019/11/25

Place:梓設計様会議室

Interviewee:

斎藤 愼一 様

株式会社梓設計
アーキテクト部門 BASE02
主任 斎藤 愼一 様

梓設計WEBSITE

導入箇所:株式会社梓設計 ワークプレイス

施工時期:2019年10月

販売会社:株式会社JVCケンウッド・公共産業システム

●斎藤さんのお仕事、「アーキテクト部門BASE02」とはどのようなお仕事なのでしょうか

弊社は設計事務所なので設計者が大半で、私も設計をしています。設計者が集まっている部門という事でアーキテクト部門という名前がついています。 少し会社の部署の話をしますと、今回のこの移転を機に少し会社の組織改編というのがありました。今までは用途ごとに分かれた割と少人数の部署でスタジオという言い方でした。例えば、10人〜15人程度の病院のスタジオ、空港のスタジオ、スポーツのスタジオ、という形で用途ごとに少人数の部署で分かれていたんですね。ですが、移転を機に、もう少し大ぶりな部署にしようということで50人単位の3つの部署ができたんです。それが“BASE01”、“BASE02”、“BASE03”です。BASEというのは用途で分かれているわけではなく、1つのBASEの中で空港の設計も病院の設計もオフィスの設計もなんでもやります、というように組織のあり方を新しくしました。私もこのBASE02という部署に所属していますが、オフィスの仕事も、ホテルの仕事も、病院の仕事もやっており、用途に縛られず設計をしています。BASE01、BASE03も同様です。

●移転・組織改編されていかがでしょうか

このオフィスでは450名程が働いています。そのうち350人位は設計者ですね。設計の中でもデザイン、構造や設備等いくつか分かれています。

そして、全社員にノートPCを1台ずつ配布し、移転前から段階的にフリーアドレスを進めていきました。このオフィスには社長室もなく、全社員がフリーアドレスで仕事をしています。自分の机は誰も持っていないんです。隣りで社長が仕事をしていることもあります。

組織改編したというのは、移転を機にワンプレートのフリーアドレスになったというところも少し関係があります。誰でもどこにでも座ることができるという意味で、このオフィス自体がごちゃ混ぜでランダムな空間となりました。そのため、組織も用途ごとに縦で割っていくような組織のあり方ではなく、もっと色々な人が集まっているランダムでごちゃ混ぜな組織にしようということですね。

特に設計事務所でフリーアドレスというのはかなり珍しいです。紙をベースに仕事をしている業種として、フリーアドレスにするということには最初かなり猛反対がありました。ですが部署毎に少しずつ導入していき、意外と良いな、という話になり、荷物も共有する物と個人で持つ物とをきちんと分けて整理をすれば収納量の削減も可能であると分かりました。ノートPCで仕事をするという事に変えましたが、ノートPCで仕事をすると社内で打合せをすることがとても楽になりました。パソコン1台を会議室へ持って行けば打合せが出来ますし、打合せの為に一々紙に出力しなくてもよくなりました。色々と進めていく中で「だったら全社でやろう」という話になり、今回全員フリーアドレスとなりました。

特に月曜日は会議が多いこともありかなり人が増えますが、その他に曜日はかなり席数も余裕があってデスクを広々使えます。
人気がないゾーンというのはありませんが、逆に人気があるゾーン、朝早く来ないと座れないゾーンはあります。やはり個室は5室しかないということもあり先に埋まりますね。後は床が下がっているトラックバースのゾーンがあり、そこも結構人気です。

●大きな図面もノートPCで見るのですか

いえ、一応ノートPCではありますが、モニターが席に置いてありまして、そこに繋いで2画面で仕事をするという形にしています。

スペック的にもいくつか段階を用意しており、例えば図面を書くことが少ないマネージャークラス等ではメールとPDFを見ることに主眼をおいたスペックのものを使用、一番作業する若手等はかなりスペックのいいパソコンを使っているといった具合です。あと、場合によってはデスクトップも一部の席には置いており、どうしてもノートPCじゃ無理という場合はデスクトップの席に行き仕事をする事が出来ます。また、リモートでサーバー室にあるハイスペックなPCにリモートで繋いでノートPCは画面を見るだけという様な使い方をすることもできるようになっています。

●KooNeをご導入いただいた経緯を教えて下さい

KooNeをご紹介いただいた際、御社の会議室でKooNe採用されていると伺い、実際にオフィスにお邪魔させていただき、Kooneを体感させていただきました。そのときに、新オフィスはかなり規模も大きく開放感のある空間なので、このオフィスの空間イメージとKooNeの小鳥のさえずりのイメージというのが合うんじゃないか、というところで導入しようという話になりました。

●KooNeを初めて体感されたときの印象を教えて下さい

スピーカーから音を聴いているという感覚がないというか、本当に自然で「どこから音が聞こえてくるんだろう」というような感覚がありました。5名程でお邪魔させていただきましたが、会議室で体感させていただく前、最初にエントランスで待っている時に、なんかこう水の音がどこからともなく聴こえてきて、「どこから聞こえているんだろう」とみんなで話ながらスピーカーを探しました。お話を伺い“間接音で聞く”この違和感のない自然な感じが心地いいのだなと納得しました。

●KooNeを導入されていかがでしょうか

今回、川は入れておらず、森を上に入れています。実際初めて設置した時も、なんかこう空間がすごく広く感じたというか、KooNeの音のおかげで空間がよりうわぁーっと広がっていく感じがしたというのが初めてこのオフィスで聴いた感想です。

KooNeを導入した範囲はこの柱と柱の間、面積でいうと10.5×10.5です。ただ、ここは本当に大きなワンルームなので、途中で音が遮断されているわけではありません。離れた場所で仕事をしていても遠くの方でピヨピヨ鳴いているのが聴こえます。

●社員の皆様やお客様の評判はいかがですか

そうですね、かなり好評です。最初、KooNeを導入するという案内をしていなかったんです。するとあまりにも音がリアルなので、オフィスの中に鳥が紛れ込んでいるんじゃないか、小鳥が紛れ込みどこかに巣が出来ているのではないか、と言われました。ある日突然オフィスに小鳥のさえずりが聴こえてきて、本物の小鳥が紛れ込んだと思ったようです。

移転してまだ数ヶ月ということもあり見学でいらっしゃるお客様がかなりたくさんいらっしゃいます。執務室をご案内中に「この音なんですか?」と質問されたり、KooNeの音が聴こえますね、という話がでたりもします。

●KooNeの導入箇所についてはどのように決められたのでしょうか

そうですね、まず最初に執務環境との音の関係を考えたいということが第一にありました。もちろんエントランス等来客の方のおもてなしも大事ではありますが、まず自分たちが体感してからということで、オフィスで働く上での執務環境をいかに良くしていくかを考え、まずは執務空間にKooNeを導入するのが先決ということになりました。
また変えてもいいかな、という話しもあります。もう少しエリアを広げるとか変えるとか、来客の方にも体感してもらうだとか、その辺りについては発展性があるのかなと思っています。

実は、当初は床が下がっているトラックバースのゾーンにKooNeを入れようという話でした。ここはかなり緑も多めに入っていることもあり、結構マッチするんじゃないかと検討していました。ですがKooNe導入前に実際移転してみると、このトラックバースは人気ゾーンとなりました。それを見た社長が、この場所にKooNeを入れてこれ以上人気がでたら困るのでKooNeは他の場所にしよう、と言い、急きょ現在の場所に変更となりました。

●新しいオフィス作りで意識された点はございますか。

色々なゾーンを作るという主旨があるので、全部が均一に同じような条件ではフリーアドレスの意味がなくなってしまいます。イメージとしては、個室みたいなものがあったり、予備校の自習室みたいなパーテーションのある席があったり、ラウンジスペースでは長机にラウンジチェアーみたいなものを置きゆったり仕事をするスペース、など色々なヒエラルキーをつけて選べるようにしています。実際、窓際と少し奥まったところですと少し空間のイメージが違ったりしますので、そういうちょっとしたばらつきをつけることを意識しています。少し開放的な小鳥のさえずりを聞きながら仕事をしたい人はここに集まってきますし、1人で集中したいという人は個室やブース席に行くことができるような選択肢を用意しています。

植栽に関しては庭園デザイナーの石原和幸さんに全面的にお願いをしました。上の方に吊るしているグリーンはフェイクだったり、受付の飛行機の形の苔はブリザードだったりと本物とフェイクをプロの技で組み合わせています。2週間に1度の水遣り等も、植栽の量が多いため社内でやるのは少し難しく、また、傷んできた場合等のメンテナンスも含め全てをお願いしています。

●新たに検証されていることはございますか。

最近出来ましたAXチームという、AI・IoTやデジタルに特化した部署で生産性等について検証しています。AI・IoTに関しては3社(梓設計・ソフトバンク・ウフル)でプロジェクトチームを作り、環境センサー、センシング等々進めています。

知的生産性に関しては早稲田大学の研究所と共同でアンケートと実測を実施して測っています。実際、何が物理的に生産性があがるのかということはまだ解明できておりませんので、このオフィスを実験台として検証していきたいということを行っています。そういう意味でも色々な場所を作り、こういう場所だと効率が上っているとか上っていないとかということを探していきたいですね。そのきっかけづくりとしてこのオフィスをつくったという意識を持っています。

アンケートで効率が上っていますか上っていませんかというのもそうですが、様々なセンサーを設置し、気温や湿度といった環境センサーや、眼鏡で集中度、時計で心拍数を測ったりしています。全社員ではありませんが一部社員に配布し情報をトータルで判断し、アンケートと照らし合わせ、気温と生産性の相関関係はどうなんだとか、色々な情報を今集めている段階で、その結果を今後反映していこうと考えています。例えば家具のレイアウトをちょっと動かすだけで生産性が上るかもしれない、という結果が出ればそういうことをやっていこうと今考えています。

その後はフォローアップ委員会という委員会を作りましたので、部門長クラスと設計者と総務とが2週間に1回集まり、そういう実験の結果や社員の要望も含め、どう取り入れてどういう風にフォローアップしていくのかということをやっています。作って終わりではなく、このオフィスをきちんと改善しながら使っていきたいと考えています。このオフィスの検証結果をこれからの設計に生かしていけるのではないかと考えています。

インタビュー後記

100mのランウェイがとっても印象的なオフィス、梓設計様。緑豊かで開放的、全社フリーアドレスに変更してからも、働きやすさや生産性向上のため、改善点を常に考え、検証する場をルーティンとして動かしていく。どんどん進化を続けていく姿がとても印象的でした。半年後、1年後のオフィスはどう進化しているのか、梓設計様の今後の取り組みに目が離せません。
そんな梓設計様のオフィスにKooNeをご採用いただきましたこと、とても誇らしい気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

Interviewer:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント エンタテインメント・ラボ 木野佳子